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高校を卒業し、大学に進学したことを祝います。大学の場合は、浪人することもあるので、必ず合格を確認してからお祝いしましょう。身内のお祝いごとなので、お祝いを贈るのも、両親や祖父母、おじやおば、特に親しい友人などに限られます。大学生になると、実家を離れてひとり暮らしをする子や、寮に入る子、海外の大学へ進学する子など、生活環境は人それぞれ。相手の生活にマッチした品物選びをしましょう。定番は、万年筆や洋服、バッグなど。ひとり暮らしを始める場合は、電子レンジや掃除機など、電化製品もよいでしょう。
大学で使える物を贈るのが一般的ですが、相手の生活にマッチする物を選ぶのがポイントです。実家暮らしの場合は、通学時間が長くなる場合が多いので、通学中に楽しめるデジタル機器や本などを贈ってもよいでしょう。迷ったときは、現金か商品券が無難です。
他のお祝い事同様、コミュニケーションをしっかり取って、趣味や必要性を把握することが大事。最悪なのは、合格を確認せずに贈ること。合格していても、ワンランク上を目指して浪人を決意することもあるので、進路をしっかり確認しましょう。
親元を離れてひとり暮らしを始める人には、電化製品や生活用品などを贈ると喜ばれます。出費がかさむ時期なので、相手の趣味がわからない場合は、現金や商品券などを贈るのもよいでしょう。身に付ける物は、本人に選んでもらうのがベスト。難しい場合も、せめて欲しいデザインやブランドをリサーチしてください。
自炊生活の必需品
ご飯を温めたり冷凍食品を解凍したり、自炊生活初心者には欠かせません。パナソニックやシャープ、ハイアール、ツインバード、東芝などから選べます。料理好きなら、ヘルシオやヘルシーシェフなどの高機能シリーズも◎。
リスニングの勉強にも!
英会話や英語の音楽を取り込めば、リスニングの勉強にも役立ちます。アップルのiPodシリーズをはじめ、ソニーやアステルアンドケルン、グリーンハウス、ハイビーミュージック、シャンリンなどのブランドからも選べます。
ホームシックにならないために
故郷の家族の写真を流したり、これから出会う仲間との思い出を保存したり、眺めていればきっと元気が出るはず。ネットギアやグリーンハウス、ラドンナ、キャビン、ムーンカ、恵安などのブランドがあります。
学んだ知識をまとめて保存
コンパクトで持ち運びやすいので、パソコン間のファイルのやり取りも簡単。1,000円以下の物が多く安価なので、気取らない贈り物です。高速にデータを読み書きできるUSB3.0対応の物や、万一の紛失に備えたセキュリティロック対応の物が人気です。
情報収集やレポート作成に!
持ち運べるノートパソコンは、家でも学校でも大活躍。Dynabook、VAIO、HP、Dell、Lenovo、富士通のFMV LIFEBOOK、NECのLAVIE、パナソニックのLet's noteなど、色々選べます。携帯することが多いならコンパクトな12インチ未満がおすすめ。
OKです。身内のお祝いなので、特に相場はありませんが、10,000円程度が多いようです。友人の場合は5,000円程度が目安。各家庭の経済状況にもよるので、あくまで目安と考えればOK。「図書券」や「文具券」など、購入できる物が限られたギフト券も人気があります。
贈る時期 | 入学の1か月前。遅くとも1週間前には贈るようにしましょう。 |
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金額の目安 | 祖父母や親戚は10,000〜30,000円程度 友人は5,000円程度 |
表書き | 「御祝」「御入学御祝」「合格御祝」 |
水引き | 紅白・赤白の蝶結び |
最も一般的な表書きは「御祝」。入園や入学の御祝全般に使えます。金品を贈る場合は「御入学御祝」。志望校に合格した場合は「合格御祝」を使います。浪人する可能性もあるので、必ず進学を確認してから贈りましょう。
贈り物をするうえで、一番大切なことは、お祝いの気持ちを伝えること。品物は、あくまで添え物であり、気持ちをこめた手紙こそが大切です。贈り物には必ず手紙を付けましょう。封書で贈るのもよいですが、桜が写っているポストカードやお祝い用のメッセージカードなど、お祝いを盛り立てるカードを利用するのもよいでしょう。
○○○さん、大学ご入学おめでとうございます。
希望の大学に合格できてよかったですね。
素直で誠実な○○○さんは、
大学でもたくさんお友達ができるでしょう。
お勉強も楽しんでください。
お贈りする万年筆が役立つと思います。
○○○さんは、頑張りすぎて無理をするところがあるので、
お身体も大事に、大学生活を満喫してください。
特に違いはありません。全国的に同じような慣習で行われています。
A. 卒業祝いをしましょう。卒業と入学は時期が重なることが多いので、どちらかをお祝いすればOKです。一般的には、未来を祝う「入学祝い」をするほうが喜ばれますが、浪人する場合は、卒業祝いをします。予備校生活に必要なバッグや文房具などを贈るとよいでしょう。
A. 鍋やポット、電子レンジなど、電化製品がおすすめです。ご両親からのプレゼントであれば、初心者でも簡単に作れるオリジナルレシピや、家事の仕方を記したノートなど、手づくりの"便利帳"もよいのでは?離れて暮らす寂しさも和らぎます。また、何かと物入りの時期なので、現金や商品券も喜ばれます。
A. 高校生までは、贈り物は両親を通すことが多いですが、大学生は、立派な大人。直接本人に贈って構いません。本人がまだ引越しておらず、実家にいる場合は、本人宛に実家へ贈りましょう。ただ、引越し直前に大荷物が届いても迷惑なので、大きな物であれば、引越してから新しい住所に発送する配慮が必要です。
マナーデザイナー 岩下宣子さん
現代礼法研究所代表。共立女子短期大学卒業。全日本作法会の内田宗輝氏、小笠原流小笠原清信氏のもとでマナーを学び、1985年、現代礼法研究所を設立。マナーデザイナーとして、企業や学校、公共団体などでマナーの指導、研修を実施するほか、講演や執筆活動を行うなど、幅広く活躍。表面的なやり方だけではない心のこもったマナー指導、研修に定評がある。『贈るマナー 贈られるマナー』など、著書多数。